CPUの内蔵グラフィック性能に注目したPC選び 

2019年4月20日

 

仕事で20年ほどMacを使っており、家では自作PCを使っています。

モバイルノートが欲しくてMacBookのスペックを調べていたんですが、Macの仕様って結構濁してる書き方というか、独自の書き方で自作PCユーザーにとってはどの型番を言ってるんだろうとイライラしますw

それでインテルのサイトに行き、CPUの周波数とブースト周波数の数値と内蔵グラフィックチップから割り出すわけですが、そこで面白い事がわかりました。

内蔵グラフィックの型番をチェックしGPUのベンチマーク比較サイトでPassmarkの数値を見てみたら、意外とCPUの性能と内蔵グラフィックの性能って比例して上がるわけじゃないんですね。

色々調べているうちにどんどん興味が出て、今CPUの描画性能の扱いについてどうなってるのかを探ってみました。

Macで使われてるCPUとIntel内蔵グラフィック

2019年4月時点でMac現行品のCPU、内蔵グラフィックで動く機種一覧です。それぞれのPassmarkの数値も一緒に載せています。

Macbook Pro15インチ・iMac 新21.5と新27インチモデル・iMac Pro・MacProはAMDの外部グラフィックですので除外しています。

Macbook

・第7世代 Core m3-7Y32 2コア
 オプション Core i5-7Y54 2コア  Core i7-7Y75 2コア
 HDグラフィックス615 Passmark731

Macbook Air

・旧     第5世代 Core i5-5250U 2コア
オプション 第5世代 Core i7-5650U 2コア
 HDグラフィックス6000 Passmark829 

・新 第8世代 Core i5-8210Y 2コア UHDグラフィックス617  CPUオプションなし
 Passmarkスコアなし UHD615(721)とUHD 620(1039)の間 870くらい?

Macbook Pro13インチ

・旧タッチバー無し 第7世代Core i5-7360U 2コア
オプション    第7世代Core i7-7660U 2コア
 IrisグラフィックスPlus 640 Passmark1419

・新タッチバー有り 第8世代Core i5-8259U 4コア
オプション    第8世代Core i7-8559U 4コア
 IrisグラフィックスPlus 655 Passmark1959

iMac

・21.5インチ…旧 第7世代Core i5-7360U 2コア
IrisグラフィックスPlus 640 Passmark1419

Macmini

第8世代  Core i3-8100 4コア
オプション Core i7-8700 6コア
UHDグラフィックス630 Passmark1197

・第8世代  Core i5-8500 6コア
オプション Core i7-8700 6コア
UHDグラフィックス630 
Passmark1197

Intel内蔵グラフィック描画性能順に並べると

MacPro13インチタッチバー>旧Macbook Pro13=旧iMac21.5インチ>Macmini>新MacBookAir>旧MacBookAir>Macbook
もしくは Mac内だけだと
IrisグラフィックスPlus 655>IrisグラフィックスPlus 640>>UHDグラフィックス630>>UHDグラフィックス617>HDグラフィックス6000>HDグラフィックス615

こう見ると2019年のMacの半数以上コア数は2コアで、これだけインテルの内蔵グラフィックでラインナップを揃えてるのにWindowsPCと比べコスパ的にはかなり悪いと言わざるを得ません・・・。
自分で交換出来ない(しにくい)メモリやSSDの変更も正直割高過ぎますしね。映像やデザイン、大学関係、病院関係、音楽関係の方が経費で買うものという感じですね。

Abobe CCなどを使うにしても、MacbookPro13のタッチパーレベルが、PhotoshopやLightroomでやっと使い物になるかという位ですね・・・。動画編集はそもそも内蔵グラフィックでは厳しいでしょう。
両方の事情を知ってるだけにもどかしいんですよね。

それぞれのMacごとに内蔵グラフィックは統一させて差別化してるんですね。Miniと新Airが新しいわりにしょぼいのがショックといいますか・・。
にしてもMacは特殊なCPUを沢山使ってますね。もしかしてApple側から発注した性能をもとに選別した特注品なのかな?
エアフロ―とか軽量化とか全体に気を使って無駄を可能な限り削ぎ落すデザイン哲学のおかげで、いろいろ性能は犠牲になってるんでしょうね。

内蔵グラフィック性能が高いIntelCPUは

2019年の現時点でコンシューマー向け最高性能のCore i9-9900Kでも内蔵グラフィックはIntel UHD630が採用され、Macminiをはじめ他のデスクトップ型もよく採用されています。

Macminiも買いたいと思ってましたが、mini単体として使うにはあまりに非力なことがわかり、振出しに戻りました。

Passmarkの数値からもわかるようにIntel Irisシリーズの方が性能は高く、内蔵グラフィックチップにNVIDIAやAMDのグラフィックチップを積んだノートなんかにはもちろん敵いませんが、発熱や重量の問題がどうしても出てきますから、特にモバイルPCなんかはCPU単体で可能な限り描画性能が高い方が合理的かなと思います。

ということでグラフィック性能の高いチップを持つCPUをピックアップしてみると・・・

現在Intelの内蔵グラフィックで一番性能が高いのは、XeonのIris Pro P580らしいですが、サーバー向けで高価なのでおいといて、2番目に高いIntel Iris Plus 655が搭載されてるCPUは

Core i7-8559U 第8世代 4コア 2.7GHz ブースト時4.5GHz 

Core i5-8269U 第8世代 4コア 2.6GHz ブースト時4.2GHz 

Core i5-8259U 第8世代 4コア 2.3GHz ブースト時3.8GHz 

 

の3種となるようです。ただしこの最後にUのついたCPUはモバイル用なので、単体売りはしておらず、ノートかNUCなどのマザーボードと一体型になるみたいです。

このCPUを使ってるWindows PCはあるのか調べると、Intelが出してるNUC(小型PCベアボーン)が採用していました。

Core i5-8259Uを採用したNUC8I5BEHです。実売5万円台で、Macbook Pro13インチと同じCPUです。

これらのCPUを使ったWindowsノートはまだ無いようで、それこそMacbookPro13インチのCore i5-8259UとCore i7-8559Uのみ、という事になりそうです。そう分かると内蔵グラフィックも可能な限り性能を上げたいというAppleの思いも理解できます。

とりあえずIntel内蔵グラフィックを使った最高性能なPCは上の2つのNUCだけなるみたいです。(2019年4月現在)
Thunderbolt3もついてるので、外付けGPUにつなぐ事も可能ですね。VESAマウンターが同梱されてるので、モニターの裏側にねじ止めし、モニター一体型PCのように使えます。

NUCはベアボーンなのでメモリとSSD、Windows10は別に買わないといけませんが、ハード的に考えたら絶対こちらのほうがMiniよりコスパは良いです。自作好きとしてもとても興味がわきますね。

自分でしたらCore i5のNUC8I5BEHをベースにWindows10HomeとメモリのSO-DIMMを16GBをバンドルしているショップで買い、Intel製M.2 NVMe256GBもしくは512GBSSDを付けます。多分10分もあれば完成するでしょう。そして4Kモニターの背後に付け、ワイヤレスキーボードとマウスで、あたかもMacのようにスマートに使うでしょうw

そして重いゲームがしたくなったら外付けGPUケースを買い、ゲームに見合ったグラフィックカードを買い、組み込むと。デスクトップ機より少し性能は落ちますが、十分代わりを務めてくれるそうです。

プログラミングを頑張る人にはMacがいいようですが、事務仕事ややゲームにはやはりWindowsPCが使いやすいですね。

AMDも頑張っています

AMDも内蔵グラフィックは結構強いイメージなので調べてみると、モバイルで今一番高性能なCPUはAMD Ryzen7 2700U内蔵のVega10がPassmark1613ですので、これを搭載したノートPCはIris Plus 655の次に描画は優秀と言えそうです。CPU自体の性能はIntelには少し負けてるようですが。

最近モバイルAMDのノートが増えてきていますが、その例としてLenovoのThinkpad AシリーズのA485なんかは AMD Ryuzen7 Pro 2700U APUを採用、内蔵グラフィックはRadeon Vega 10の14インチのノートで非常に安価でコスパも高いモデルです。Lenovoはキータッチの良さでも定評あるし、堅実な造りとNECを傘下におさめ国内生産もしているため信頼性も高いですね。

ThinkPad A485
     ThinkPad A485

IntelとAMDがフュージョン!反則CPU

これはお互いのいい所を合体させてる、話は聞いていましたが実際性能もやばいみたいですね。

融合というか同じヒートスプレッダ内にとりあえず収めたという感じですが、これも立派な内蔵グラフィックですね。
MGとMLがありNVIDIAでいうGTX1050Tiに匹敵する性能を持っています。

Core i7-8809G 第8世代 4コア 3.1GHz ブースト4.1GHz Radeon RX Vega MG Passmark 6990
Core i7-8705G 第8世代 4コア 3.1GHz ブースト4.2GHz Radeon RX Vega ML Passmark 5162

それぞれの搭載製品としては、Core i7-8809GがIntelの自社製品でIntel NUC Kit NUC8i7HVKが出ています。

4Gamerでのレビュー記事を読みましたが、この小さな筐体(200×100×26mm)でフルHDモニターならそこそこのゲームが出来るようで、消費電力も低めと面白いNUCだと思います。
お値段はベアボーンの状態で11万と、それくらい出せばそこそこのGTX1060ゲーミングPCが買えますので、この凝縮感を楽しみたい方はいいんでしょうね。

そしてCore i7-8705GはノートPCにも採用されています。

【Dell】XPS 15 2-in-1 プラチナ・4Kタッチパネル (アクティブペン付) XPS 15 2-in-1 プラチナ・4Kタッチパネル (アクティブペン付)

15.6インチIPS高画質大画面でいて、液晶パネルが360度回転するので、テントモードやタブレットモードなど自在に使える4Kタッチ画面でペンも使えるとあらゆるワガママを凝縮した一台です。お値段さえ安ければ欲しい垂涎サーです。

ひとつ前の型になりますがHPにも15インチで画面が360度回転型のモデルになります。その分お値段もオトクになっています。高級感を持ち歩きたいならこれですね。

まとめ

内蔵グラフィック機能はデスクトップ機なら使う事もなく忘れられる事も多いですが、いざ注目してみると様々な製品がノート以外でも活発に利用されてるんだなと思いました。

今回一番気になったのはIntel製のNUCですね。普段フルサイズのデスクトップ機を使ってると電気代もばかにならず、ゲーム以外の作業なら内蔵グラフィックでもほぼ大丈夫そうな内容なので、好みのパーツと組み合わせて楽しみたいです。またMacbookPro13インチも深く知った上でモバイルPCとして魅力を再確認出来たかも、と思いました。オプションは決して安くないですが、仕事に使うならその分稼いでもとを取ればいい話ですしね(笑)以上、内蔵グラフィック性能によるPC選びでした。