究極の家族愛を役所広司が演じる『銀河鉄道の父』ってどんな映画?

みなさんもきっとご存知の、日本の詩人であり童話作家の宮沢賢治。独自の世界観を持ち、時代を超えて今では世界中から愛されている宮沢賢治は、一体どんな人だったのでしょうか。

そんな宮沢賢治の父親・政次郎や家族の視点から描かれる『銀河鉄道の父』が2023年5月5日に全国一斉公開になりました。この記事では公開になった『銀河鉄道の父』がどんな映画なのかをまとめてみました。

『銀河鉄道の父』基本概要

作品データ

  • タイトル:銀河鉄道の父
  • 製作年:2023年
  • 製作国:日本
  • 配給:キノフィルムズ
  • 上映時間:128分
  • 映倫区分:G

キャスト

  • 宮沢政次郎:役所広司
  • 宮沢賢治:菅田将暉
  • 宮沢トシ:森七菜
  • 宮沢清六:豊田裕大
  • 宮沢イチ:坂井真紀
  • 宮沢喜助:田中泯

スタッフ

  • 監督:成島出
  • 原作:門井慶喜
  • 脚本:坂口理子
  • 製作総指揮:木下直哉
  • エグゼクティブプロデューサー:武部由美子
  • プロデューサー:谷川由希子 / 根津勝 / 下田淳行

概要

小説家・門井慶喜氏が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を、「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督のメガホンで映画化。

ストーリー

質屋を営む裕福な政次郎の長男に生まれた賢治は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチを振り回す。 さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。 そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシが、当時不治の病だった結核に倒れる。

究極の家族愛を役所広司が演じる

冒頭でも述べましたが、『銀河鉄道の父』というタイトル通り、宮沢賢治の人生を父である政次郎(役所広司)と家族の目線で描いた物語となっています。 息子の賢治(菅田将暉)は自由奔放を絵に描いたような性格で、この時代では本来なら認められないであろう家業を継ぐのを拒否。ある時は、謎の商売を始めようとしたり、ある時は家を飛び出し宗教にハマったりと、両親を振り回す。実際に、こんな息子がいたら、日々頭痛が止まらないんじゃないかと思うほどの奔放ぶりなんですが…そんな賢治を厳しくも優しく大きな愛で包み込む父親・政次郎の視点でストーリーはすすみます。

本来だったら勘当されるんじゃないかと思うくらいの行動をする息子ですが、政治郎は賢治が体調を崩せば自ら面倒を見たり、なんだかんだ言って甘やかしてしまったり、愛情が溢れ出ているんじゃないかと思うくらいの父親の姿に心が温まっていきます。

家族の暖かさ、ユーモア溢れる場面も

ストーリーを読むだけだと、重々しいストーリーかと思いきや、ユーモアがあらゆるところに散りばめられていて、思わずクスッと笑ってしまうかもしれません。家族視点で描かれているというのと、それはそれは大きな愛で、賢治を見守り支えていく家族の温かさがきっとみなさんにも伝わって来るのではないでしょうか。

役所広司と菅田将暉は今回が初共演

父親・政次郎役の役所広司さんは、今回が賢治役の菅田将暉さんと今作が初共演だったそうです。この映画への出演を決めた理由の一つは、菅田さんと一緒にお芝居ができるからということで、出演が決まったときから、とても楽しみにしていらしたんだそうです。映画の中では親子として役所さんと菅田さんが正面から向き合うシーンがいくつも出てくるのですが、まるで本当に親子のような、息ピッタリのセリフの掛け合いに思わずこういう親子いるいると思わずにんまりしてしまいます。

『銀河鉄道の父』完成披露試写会でのインタビューの際には、菅田さんが役作りのために食事制限をしていたために、ロケ地でもキャベツを食べていたことを告白。菅田さんが役所さんに「何を食べました?」との質問に、役所さんが差し入れの五平餅を2本も食べたこと答えると、「いいなぁ~」と羨ましそうな眼差しを役所さんに向け、「これが仕事ですよ」と少し残念そうな菅田さんに、役者さんがすかさず「役者の鏡だね」とまるで映画の中の親子のようなやり取りで会場をほっこりさせていました。

菅田将暉 髪型にまた注目が集まる

賢治役の菅田さんは、2022年主演のドラマでは原作主人公そのままのアフロヘアで出演し、菅田将暉 髪型とキャラクターでニュースに取り上げられるなど注目されましたが、今回の映画でも菅田将暉 髪型が注目を集めていました。本作での菅田さんのビジュアルが解禁されると菅田将暉 髪型で、またまた話題に。このたび解禁されたシーンの写真は合計7点で、着物姿にグレーの学生服、宗教に傾倒した際の必死にお経を唱える姿やスーツ姿でチェロを演奏しているシーン、そして「これぞ宮沢賢治」と言える童話を書きしたためているシーンなど、それぞれのシーンでの菅田さんの眼差しや表情

など画像にもかかわらず、訴えかけてくる表現力は、映画への興味を強く惹かれます。そして話題になった、菅田将暉 髪型 はなんと「短髪の坊主姿」。アフロヘアとは180度違い、とても印象的ではありますが、宮沢賢治らしい髪型だなと、納得できてしまうから不思議ですね。

最後に

オフィシャルサイトでまず目に入る「きっと家族に会いたくなる」の文字の通り、この映画は心にほっこり優しい栄養を与えてくれるそんな素敵な映画です。心が少し乾いていたり、日々の忙しさに戸惑ったりしたら、ぜひこの映画で心に栄養を補給してみてください。