アナログサウンドをラズパイ3から。車載ハイレゾシステム構想

部材は手元に届いてこれから手を入れて行く予定。

今回のキモとなるのはやはりラズベリーパイ3。それにオーディオDACボードを載せ、RCA出力からハイレゾ、既存のCD曲をアップサンプリングで出力する予定です。

ハイレゾ曲はまだ数えるほどしか買ってないしそこが現在の目的ではなく、あくまでも楽曲データをデッキなどのメーカーのフィルター(音作り)を通さず、出来るだけアンプへ最短距離を目指したいと思ってます。ラズパイにもカラーはあるだろうし、それがいいのか悪いのかは、まだわかりません…。ただモバイルバッテリー経由なので嫌なオルタネートノイズなどからは解放されます。

で、数あるDACボードの中から選んだのはブライトーン販売の「Terra-Berry 2」DAC。Sabre Berry32やMSBerryとかも気になったけど在庫がないみたいで。5月後半にTerraが2になったのもあってすぐ注文してみた。まだこの世界のことあまりわかってないんだけど、DACに旭化成の有名なチップを使ってるそう。RCA出力も標準でついてたし、完成品売りだったので素人向け&高音質っぽかったので。シンプルな回路だし、低価格でハイレゾを再生出来るのが大きなメリットですね。
あと第一線で頑張ってラズパイオーディオを広めようとしてる人の一人でITライターの「海上忍」さんが採用してたってのもある。まぁ好きが高じて独自のDACボードも開発されているけど、こっちはどうやらヘッドホン向けなので自分の目的とちょっと違う。専用のアルミケースも8月に発売予定らしいです。

Terra-Berry 2 DAC
常々出来るだけ楽曲の鮮度を保ってWAVや無圧縮FLACを演奏させたいと思っていて、現在はSonyのタブレットからAT-HRD5でアナログ化した信号をまたCDデッキのAUX経由で、さらにラインアンプからアンプへとものすごい回り道をしてるので、その逆をやってみたかったのです。なんならアンプへ直接ヘッドフォンジャックからが究極だけど、何にも音質は調整できないし、フロントのみになるのでそこから少し発展させたかったのです。

まぁ、、、内蔵アンプ付きのナビや、KENWOODのFLACやWAV読める現行CDデッキで流せば超シンプルなのはわかってるんですが、男の子のロマンとして(笑)生暖かい目で見守って下さい。最近はハイレゾもおKなナビも増えて来ましたね。

今回の目的は車載といっても出来るだけデジタルなフィルターを通さないってのも目標だったりします。タイムアライメントは使いません。クロスオーバーは出来ればアナログなパッシブネットワークで。DSPを使わずアナログ機器を通して構築出来たら、と思っています。今もマニア向けに?現役で売ってたりしますしね。

まずはラズパイのRCAからステレオ信号をフロントとリア+サブに分けたいのでチャンネルデバイダーを。これにはラインアンプも付いているオーディオコントロール社「Three.2」を使い、2種類のAUX入力を受け付けるのでラズパイと従来のタブレット経由をつないで、曲はラズパイ、YouTubeやラジオ、テレビなどはタブレットという感じで切り替えて使えます。ちなみに日本では売ってないので、米アマゾンよりお取り寄せです。アカウントさえ取れれば普通にお取り寄せ出来るんですね。まぁ正規品じゃないので自己責任ですが^^;

そこからフロント・リアの信号をさらに同社のアナログイコライザーである「EQS」へつないで、フロント・リア+サブウーファーをイコライジングします。ここまで全部アナログです。まぁEQSは必須じゃないんですが、より細かな音質調整が出来るので耳のいい方は挑戦しがいがあります。CDデッキ内のDSPを経由するとどうしてもデジタルな劣化を伴ってしまうので。Three.2にも3つの周波数を調整できるアナログイコライザーがあります。他にもAUX切り替えと前後のフェーダー、サブのボリュームなどヘッドユニット並です。今つけてるOVERDRIVEもラインアンプですが、これってノイズリダクションの役割もあるのでヘッドユニットが無いぶん、ノイズ源が一つ減るのもありますね。

そして4chアンプへフロント・リアは行き、チューンナップサブウーファーで低域は流すという寸法です。スピーカーは基本フルレンジ、もしくはコアキシャルで、それにチューンナップツィータを追加して高域を補う感じです。 まぁ素直にフロント2Way+サブとかでもいいです。ここは好みに応じてですね。

究極はシンプルに2chアンプで、フロント、リア、サブまで並列で配線して、同時に音を出す方法です。車内が完全なライブサウンドとなるんです。フロントが2Wayならパッシブネットワークで分けます。これは受け売りなので詳しくは検索してみてください^^;

そもそもここが悩みどころでフロントは4インチ(10センチ)のものを選んで、中域を前に出しミッドレンジ化したい思いがあります。これだと点音源になり、ボーカルの口の位置がはっきりするんです。各音域の分離がしっかりできるとハイスピードな音になり、小気味よくさらに楽しくなります。

現在のショップなどの主流はナビやDSPはタイムアライメントを使い、音のタイミングを運転席へと合わせるようです。Aピラーへツィーターも運転者の耳へ向けてインストールするのが今のトレンドです。ただこのタイムアライメントを通すと自然な音場を壊すことになり、一見(一聴?)するといいように感じますが、結局のところ回路を通してデジタル処理した時点で音は劣化し、位相も崩れ、しかもピラーへ設置したためにミッドとの距離差で中抜けした音を有難がる状態になります。簡単にいうと平面的で楽しくない音です。位相の揃った、鮮度の高い音は聴くだけで立体感を感じわくわくしますが、前者はあー鳴ってるね位です。

高いシステムほど地味、なんていう一見いいのか悪いのか分からない評価がありますけど、それは一周回って純正以下の当たり障りのない音になってる可能性さえあります。まさにこんな音を大阪の有名なショップで感じたわけです。まぁ純正以下はちょっと言い過ぎですが、この車がコンテストで1位になるんだ。。と。

それに助手席に座って聴いてみると、左のスピーカーからしか音が聞こえない、彼女や嫁さんはもっとひどい音を聴かせる可能性さえあります。結構女性や子供さんのほうが敏感なんですよ。旦那・彼氏の車オーディオに凝ってるんだけど耳が疲れてドライブが苦痛…だけど本人はかなりお金かけてるし、文句なんて言おうものなら不機嫌になりそう。。。って、想像しただけでもゾッとします。

それに耳の良い子供さんなんか助手席に乗って耳もとのツィーターからキンキン音が出ていたら、たぶん酔いますね。私は小学校の娘に、助手席からよくボーカルの声がどこから聞こえるかチェックしてもらいます。
真中にタブレットが付いていてこれが音源なのですが、このタブレットから聴こえるといってくれます。まずは関門クリアかなという感じですが。
アナログのシステムは無理に目の前にボーカルを持ってきません。いつから運転席がいいという事になったのか、殆どのナビにもこの機能がついてますが、今楽しんでいる音を知ってしまうとどうでもよくなります。
究極はボンネットとガラスの間あたりで真中すこし右よりにボーカルが来ればいいそうです。ツィーターが上になくても、音の特性を理解し、正しく取り付ければスピーカーが足元でもちゃんと音場が上に来ます。

理想は2WAYでミッドウーファーが4インチ+ツィーターの作りです。BMW向けのスピーカーにこういうタイプのものが多いですがBMWは足下にウーファーが埋まってるからこれが売れるんですよね。
JBLの国内代理店が独自に国産スピーカーを開発し、今色んなショップで広がり始めている「BlueMoon Audio」がこのジャンルに注力しています。
あとPHASSもフルレンジで国内最高峰の4インチを出していますが、4インチに10万、です。なかなか敷居が高いです。

もうひとつ気になってるのは4インチじゃないですがカロッツェリアがリリース直前のTS-V173Sですね。ハイレゾにも対応するツイーターをつけていますし、カロはデッキは中級機はあまりよろしくないですが、スピーカーは評価高いので期待を込めて。のちのちもっといいパッシブネットワークを作成するかしてもらうかでもっとよくなる可能性も秘めています。

フロントは4インチ、または2Wayでもハイパスをコンデンサーでかけて下を軽くし、うまくサブとつなげるために中継としてのリアスピーカーをフルレンジもしくは少しハイパスして、フロントへ橋渡しをすれば、立ち上がりの早い明瞭なボーカルが、そして低域は下を這うように足元へ広がります。チューンナップサブはトランク設置でもクロス値次第で足下に展開されるのでシート下よりもおすすめです。

それに前方への定位もリアとのゲインバランスによって生成されやすくなり、楽器と人との位置関係が分離され、いつも聴いていた曲が別物になります。これは解像度以前の、音楽が楽しくなる大きなポイントです。まぁ楽曲によるところも大きいですが昔からよく知ってる曲ほど感動してます。特にファンでもなかったですが聖子ちゃんとかめちゃ楽しいです。

閑話休題。

随分話が逸れちゃいましたが^^;今回はその解像度もラズパイオーディオにより一緒に高めて鳥肌モノの音響を目指しているわけです。今のデジタルDSPでは決して味わえない世界を復活させたいです。今まで色々実験してきましたが、そもそもDSP回路を通すとそれだけで音がこもります。KENWOODのI-K700はDSPをバイパス(オフ)にできるのでよくわかりますね。昔のハイエンドヘッドユニットはDSPがなく、ストレートだったので数倍音がよかったんだろうなと思います。今は売れないのでどこも作らなくなってしまいました。

高級デッキはなくなってしまいましたが、そこをラズパイオーディオが見事に埋めてくれないかと思ったのが今回の目論見です。Terra-Berry 2DACはハイレゾ、DSD512まで再生可能だそうです。ラズパイのカーネルがまだそこまで対応してないのでダウンサンプリングしちゃうそうですが、CDリッピングのWAVやFLACを逆にアップサンプリングしてガンガン聞ければそれでいいんです。それに今使っているタブレットとTerra-Berry 2がWifiで繋がるアプリに対応したそうで、もともとはホームのネットワークオーディオに開発された「LUMIN」というやつで、それを使ってDINに固定したタブレットで曲を指定して再生出来るのも魅力なんです。タブレット側には曲はなくてよく、ラズパイに挿したUSBメモリ内の曲をタブレット側で操作するというものです。曲データを無線でやりとりするわけじゃないので音も途切れる事はありません。

アキバのオーディオにも長けているPCショップから、ハイレゾも聴けるアンプ型の車載型PCを最近リリースしました。音を聴いてないのでなんとも言えませんが、でかいわまんまPCだわでしかもFoobar2000使うだけに20万とか^^; 自作出来る人ならちょっと笑ってしまうシステムです。ラズパイなら同じシステムで4分の1以下で実現できますよ。しかもDAPくらいの大きさで。まぁソニーのウォークマンなどがタブレットでWifi操作出来るアプリ出せば結局のところ同じでしょって思いもします。こういうのって何故か無いですね。車載という需要を知らないわけじゃないと思うんですけどね。それにラズパイオーディオの存在も知ってる筈なんですがそのショップのハイレゾシステムにはどんなメリットがあるんでしょうかね。

まとめると、今出来る究極のハイレゾシステムは、タブレットを2DINパネルに埋め込み脱着可能とし、そこからWifi経由でラズパイ楽曲を操作し、ステレオ信号をチャンネルデバイダー兼プリアンプであるAudiocontrolのFour.1やThree.2を経由して音信号をキレイなまま増幅させ、アンプへ受け渡す流れじゃないかな、と思います。タブレットを使う理由は操作以外にもSIM環境さえあればナビやネット、動画視聴なんかも出来る便利さからです。DVDがみたいならWifiで飛ばすタイプの外付けドライブもあります。今後フリーSIMやWifiが受信出来てタブレットのように使えるナビが出てきてもいいんですけどね。ミニバンなんて11インチのナビが付いたりしますしね。

まぁHELIX DSP-PROなどDSPユニットたちの対極を行くシステムです。まぁあっちはあっちの良さもあるんじゃないかと思います。BGM的な心を乱さない音楽みたいな? 使いようだとは思いますがAピラーに組むようなシステムならどれも同じでしょう。少なくとも何台か聴いたデモカーはそう思いました。まだアークのDSP8+洩れる3Wayだったかな?の方が迫力はありましたね。

僕が聴きたいのはあくまでソースに込められた思いを余すことなくダイナミックに再現させる音楽です。DSPを通さず、出来るだけアナログで物理的なセッティングのみで追い込んでいって得られる音は、何者にも代え難いものにになるはずです。

某ケーブル専門店では究極の音楽プレーヤーはApple製品だそうで、その時々でMacbook proだったりiPodだったりipadだったりなんだか節操ないですが、何百万とするようなCDプレイヤーを簡単に凌駕する音質だ、と言っています。要するにバッテリー駆動だとノイズレスなことが大きいようです。僕の今の環境もソニータブレットのバッテリー駆動ですけど、そんなに違うんでしょうかね。前使ってたiphoneと娘にやったipad miniをアナログ出力で比べてみたいと思います。これでもしラズパイよりも良かったら、逆にもっとシンプルなシステムに出来ますけどね。にしても高価なDACのチップとか沢山ありますけど、そんなのよりipadのイヤホンジャックがいいってどうなんでしょう…。

あとはクラリオンのFDSですね。一式組めるセットで販売しておりインストーラー次第なとこもありますが、最新の技術でアナログサウンドが、ハイレゾ曲も新しいナビとセットで使えば聴き放題です。

今本物と認められる機器はわずかです。拘る人ほどオクで探すような状況ですので、それを知りたい人はヤフー知恵袋で沢山検索してください。貴方の目が確かなら、本当に価値のあるアドバイスをして下さる人が今でも2〜3人はいるはずです。

も~書きたいことをダラダラ書いてるだけになってしまいました。かしこ☆

※あくまで個人の見解ですし、まだ構想の段階なので感想はまたのちほど…。