IPSパネルで144Hzは2014年末あたりに出るのか?

ssauo

http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20140909062/

台湾の液晶パネルメーカーであるAUOでは、次世代のパネルとしてIPSで27インチQWHD(2560×1440)に垂直リフレッシュレート144Hzを実現させたもの「M270DAN02.3」を開発、この記事によるとすでに液晶モニターのメーカーへの出荷が始まってるようで、BenQのメインのパネル調達先なので一番最初に製品の発表があるかもしれません。でもIPSとは言ってますがどうも厳密な区分があるわけではなく、LGが開発したAH-IPS(Advanced High Performance-In Plane Switching)の作りとスペックもかなり近いのでIPS方式と言ってるだけで正式にはAHVA(Advanced Hyper Viewing-Angle)というものらしいです。これは今廉価で出回っているVA液晶AMVAとも違う物で、あとはサムスンのPLS(Plane to Line Switching)とで、IPS、PLS、AHVAの3種のIPS方式のパネルが出回る事になりますが、このAHVAが国内メーカーでも採用されるなら(もう開発は始まってるかも)IPSでのスタンダードになり24インチも出ればゲーマーから支持され口コミで広がって行きそうです。

TNパネルとEIZOのVAパネルFG2421でしか現在は120Hz越えの性能は出せてませんが、これを気にするのはゲーマー位で144Hzの能力がパネルにあってもPCがそれを実現させる描画能力がなければ無用の長物です。一般のPC使用では60Hzであれば何の問題もないですし。ただ120Hz↑を体験した人は60Hzに戻りたくないと言います。ゲームだけでなく、マウスカーソルがすでに滑らかに動くのが気持ちいいようで、自分もそれが体験したくて高リフレッシュレートのモニターを物色している所なのでこのニュースが気になっているのです。ゲーマーでなくても普段使いに差が出てきそうです。

でもなぜいきなり27インチWQHDなんでしょうかね。24インチの方がニーズはまだまだ多いと思うんですが。
BenQやイイヤマが27インチIPSのWQHDで144Hzなしの製品を5万円あたりで売ってるので、それよりは値は上がりますね。
あとは応答速度と表示速度あたりがどれ位縮めてくれるかが各メーカーの努力の部分になるんでしょうか。

10月15日の時点でまだこのパネルを使った製品尾発表はないですが、最近発売が発表されたものにLGからはTNパネルで120Hz倍速モードで240Hzに出来るものや、撤退した三菱のギガクリアエンジン2を受け継いだIO製のIPSの低遅延なゲーマー向け24と27インチ液晶があります。氾濫しつつある24インチクラスの液晶で今後の伸びしろは、皆が綺麗だと認識の強いIPS系パネルで残像の少なく応答性能も高いところへさらに120Hzオーバーのリフレッシュレートが加わる事ですね。それが叶えば今後TNパネルは廉価以外何もメリットがなくなりそうです。出来ればこの新パネルを採用した製品の発表を待ちたいですが、今年無理ならとりあえずTNででも120Hz以上の液晶を買ってしまいそうです。