ETANI ONE  国産メーカーが車載用単体DSPユニットを発表

カーオーディオいじりしてる人にはよく知られてるであろう、イコライザー調整の助けとなるRTA。無料の範囲でもかなり重宝するアプリですよね。

そのアプリをリリースしている会社ETANIが、この度オリジナルの車載用単体DSPユニットを満を持して売り出すらしいですね。

その名も会社名を入れた「ETANI ONE」かなり気合入った製品なんじゃないでしょうか。

かなりなトピックだと思うんですが、カーオーディオショップなどのブログ見てもまだ反応が見当たりません。

あまりDSPとか色々回路を通すと音が劣化するし、タイムアライメントを使うとさらに音場がのっぺりしてしまうイメージが色んなデモカーを聴いて体験したためいいイメージないんですが、それもこれも位相を無視して無理やり組み直す仕組みになってるようで信用ができませんでした。実際聴いても単純に音楽が楽しくないんです。

ですが、その位相問題もしっかりと対処し、セパレートの距離の空いて位相のひっくり返ったスピーカーをちゃんと補正して今まで聴いた事無いような正しい音響に整えると説明にありました。

諸悪の根源として2WAY以上はミッドとツィーターを離す今の流行りがカーオーディオ界を混沌に迷い込ませていると個人的には思っており、ETANI ONEは何かを変えてくれそうな気がします。

まだ発売には至っておらず、この5月13,14日でのOTOTENで初披露となるようですが、自分が東京近郊なら是非行ってみたかったです。早くもっと詳細が知りたいです。

このユニットは他にも直にUSBや同軸などで音源を直接接続出来、4WAYまで調整出来るようなので、シンプルかつ劣化の少ない構成ができそうです。

WifiやBluetoothもついているので、タブレットで音響調整し、ユニット側へFLACやWAVの入ったストレージを繋いで、そこに入ってる曲目をタブレット側で指示し再生出来るのが理想ですね。

思うにこれは知名度が上がっていけば、クラリオンのFDSといいライバルになりそうな気がします。さらにはドイツ製のDPSPROをおびやかす存在になれば楽しくなるなぁと思いますね。

ユニットの写真も上がっておらず謎がまだ多いですが、これは期待できるんじゃないでしょうか。

追記:

よくよく調べてみたら、もともと「ETANI System ONE」という名称で3月から先行公開されていたようですね。

イース・コーポレーションさんが代理店を務めるということはクラリオンFDSと同じ販売元になるんですね。いくつかのショップも反応していました。ヤバイらしいです。

まだプロトタイプですが、アークライドさんが動画を上げてますのでちょっとご紹介。
自分が聴いた感想は、ETANI ONEは至って普通というか、普段聞いている感じに思えました。いかにカロXでツィーターを離した構成がおかしな聴こえ方だったのかがバレたといってもいいかも。コアキシャルやキックパネルにツィーターを設置するやり方だとこういった問題はそうおこらなかったはずです。とはいえ、これもデジタル補正には変わらないのであとはアナログなインストールにどれだけ近づけるか、という事でしょう。

ハイレゾにもしっかり対応しており、このタイミングでカロッツェリアからも初めてハイレゾのマークがついた2wayスピーカー「TS-V173S」も登場してるので今年はさらに車でハイレゾ仕様が進むことになりそうです。

位相問題は耳のいいインストーラーさんはちゃんとアナログで対処してたんでしょうけど、これが本当に自動で揃ってくれるのなら10年以上間違った道を歩んでいた日本のカーオーディオ業界に新しい風が吹くのかも、と偉そうに言ってみたり。ただもともと事を大きくしたカロXに開発協力したETANIさんでもあるので、ぜひ今度はお願いしますよ!

追記2:お値段は大体88万円〜となっているようです。本体のみか、システム全体か、調整代含めかもまだわかりません。2017年7月あたりに発売予定だそうです。ぶっちゃけ想像してたのよりかなり高くてテンションが下がりましたが笑 それほどこのシステムに開発費をかけ、自信もあるんだと思います。一度この耳で聴いてみたいのと、今後もっと人気が出てより手頃なものになるといいですけどね。

追記3:今日カーオーディオマガジンを立ち読み(笑)しました。ETANI ONEが紹介されている部分だけ読みましたが、よくよく考えたらなんか腹が立ってきました。ウーファーとツィーターを離して設置さえしなければ、そもそもこんな機器いらないんです。それにこれが売り出されるってことは、全国のAピラーにツィーターを付けていたショップの大半が、いかに異常だったかを露呈することにならないんでしょうか。これを自慢げに導入するショップは過去をなかったことにするんでしょうかね。あまりにも客に対して失礼、と思ってしまいます。そりゃ見た目はいかにもカーオーディオにお金かけました!ってな感じになるでしょうけどカーオーディオの本質を見失ったから、結局耳のいい人たちや、ホームを本気で楽しんでる方たちから見放されていったんじゃないでしょうかね。もっと皆さんには基本に立ち返ってコアキシャルスピーカーの音を知ってほしいです。位相の揃った音がいかに音像をリアルにするか、奥行きを生むか。タイムアライメントで自分の目の前でボーカルが、とかどうでもよくなります。

※記事はあくまで素人による個人的感想です。

ETANI ONE 製品説明

https://www.etani.co.jp/etanione/

OTOTEN 2017

http://www.oto10.jp/