もともとカーオーディオへスーパーツィーターとして付けようと思って購入していたフォステクスのFT17Hだったんですが、結局設置の難しさもあり倉庫の肥やしとなっていました。
それを本来の使い方であるホームの方で使おうと思い直し、今回重い腰を上げてみました。
設置するにあたり、当然このツィーターを置くボックスが必要になり、このツィーター専用のスタンドが販売されており素直に買えば楽なんですが正直結構いいお値段なので、このくらいのものなら自作すればいいじゃん、と思っていたばかりに,逆になかなか動けないとこがありました笑
まず10cm四方に切り出すにも、手持ちの板を使うのが一番安上がりだったのですが、それだと僕の場合ジグソーしか持ってないので真っ直ぐに切れないし、見た目が相当悪くなると思って二の足を踏んでいた事もありまして、ここはいっそ適当な板を買い、有料のカットサービスを利用するのがいいかと思い、ホームセンターに行きました。
46cm✕20cmの安い板をレジに持っていきカットを希望するとスタッフが来てくれたので10cm四方に切ってもらうようお願いしました。
4枚あればいいんですが失敗した時も考えて8枚分やってもらい、板含めて600円くらいでした。本当はMDFの方が目が詰まってていいんですけどね。
次にドリルドライバーに自在錐(じざいきり)を取り付けて、63~64mmくらいの直径にして穴あけしたら、少し径が大きくて出っ張っていた端子部分もすんなり通ってしまい、端子用に追加で切る必要なかったのはちょっと失敗でしたが、まぁいいかと。
板を垂直に立てて接着するのに、以前カーオーディオ関連で買って使ってなかった、アメリカ製の超タイト木工ボンドを使用し、固まったあとさらに釘を裏から打ち固定しました。ちなみにアメリカのカーオーディオのプロ御用達のボンドらしく、日本でも尊敬してる大阪のお店でも使ってるやつです。
これでベースは完成です。
ツィーターをネジで固定し、これまた持っていた端子台を両面テープでくっつけました笑
このためにに使おうと思い以前購入していたコンデンサーです。ムンドルフの新製品でMCap EVOというフィルムコンデンサーで、一応2パターン試してみようと、1.5μFと2.2μFを購入、これをプラス線へ繋ぐと1.5μFは7000Hz、2.2μFは5000Hzで下を切ってくれます。
スピーカー線は随分前に買っていて使ってなかった、プロケーブルさんで販売してるWestern Electricの18ゲージの復刻版のものです。
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端子台へプラスマイナスをつなぎ、間にコンデンサーを挟んでアンプへと繋いでいます。
ちなみに今回これをやってみようと思ったのも、家で使ってるアンプが2台スピーカーを繋げられるのは知っていたんですが、たまたま前の日に別のスピーカーを繋いでテストしていた際、スピーカーABをそれぞれ切り替えて使えるのに加え、両方同時に鳴らす事も出来ることに今更気づき、それならツィーターをBに付けてオンオフして有り無しの違いを検証しやすいかと思い立ったのがありました。
まずは2.2μFから試してみました。メインはフルレンジSPなので被る部分は大きいため、5000Hzでのクロスはやはり中域あたりが妙に厚く、煩い感じがしたのでこれは違うと思い1.5μFに替えたところ、随分良くなりました。ただこだわるならツィーター自体の音量も調節するためのアッテネーターもあればいいのですが、ひとまずこれで完成としました。もっと上で切るなら1μFなどで試してみるのもいいかもしれませんね。
そして音楽なりMVなり色んなものを聴いてみましたが、車で高音域をよく聴いてたのもありそこまでの驚きはなかったものの、フルレンジのみの時と比べたらやはり差は歴然で、ツィーター無しで聴く以前には戻れないと思いました。兎に角音場が明るくなり聞き取りやすくなりましたね。ただ映像などにより、ヒスノイズなどがかなり目立つのも確かですがそれを補って余りある進化でした。
まぁ普通に2ウェイや3ウェイのホームスピーカーをお持ちの方にはどうでもいい記事なんでしょうが、フルレンジSP+ツィーターという手段はカーオーディオでもよくやる事で、純正スピーカーでも車によってダッシュにツィーターある場合はこのフルレンジ+ツィーターなんだそうです。
今カーオーディオでもフルレンジスピーカーに興味がありまして検討してるんですが、事前に違いをシミュレーション出来た感じで面白かったですね。
最後に参考程度ですが、動画でツィーターの有り無しを撮ってみました。最初はツィーター無し、途中ボタンを押してフルレンジ+ツィーターの音です。音に艶がのって勢いが増しているように聴こえます。ただもう少しツィーターを絞ることによりヒリついた感じを抑えられるかなと思ったりしますね。