ナビ・デッキ 車載ユニットの今後について思う事

最近はカーオーディオに関して寂しいニュースが多いですね。

パイオニアのカーナビ事業の赤字を香港ファンドの完全子会社になり補填、立て直したものの950人が希望退職、またクラリオンも海外メーカーの子会社化、親会社日立からの独立と関連会社のオンキヨーも外資へ売却。

まぁナビを作っても売れない、という時代になってきてしまってるのでメーカーもどう戦略を練っていくか今は耐える時期なんでしょうか。

それにオーディオだけを今更頑張って開発する事は時代に逆行しているでしょうから、今後はオフラインから大きくオンラインへ向かっていくべきなんでしょうけど、なかなか土壌が整わない感じです。

 

国内メーカーの動き

自分のようなカーオーディオにハマりすぎてナビを売っぱらって1DINデッキだけにして、1DIN側にタブレットを固定してナビや動画再生に使う、もう少し流行ると思ったんだけどあまり聞かない(笑)

5Gが当たり前になる頃にはクルマもシームレスに外部とつながる環境になってくると思いますんで、その真似事をしている感じです。

今は古いナビは更新もせず、おおまかな所まで行ってスマホでナビを済ませる人も多いでしょうね。まぁそもそも日本で車を運転する人が減っていってますし。

 

そんな中マツダでは積極的にAppleのCarplayが使える新生マツダコネクト2を開発していますから、どこよりも合理的判断できている気がしますね。

そもそも、ナビ・オーディオメーカーは民生機としてApple CarplayやAndoroid Autoに対しあまり歓迎してないイメージですね。

ご存知ない方に簡単に説明すると、CarpalayまたはAndoroid Autoとはシステム本体にスマホをUSB接続するとiphoneまたはAndoroid専用画面になり、いつもスマホで使っているナビが本体に映り操作出来たり、音楽アプリや動画サイトなどもスマホのパケット代は消費しますが、本体にナビがないユニットでも活用出来るというものです。

 

噂によるとナビの開発部はゼンリンなど地図のメーカーとの契約上なかなか縁を切れない事情もあって、そちらへの舵切りが難しいとどこかの記事で見ました。

レクサスもオプションで対応してるそうですが、一般でこれを流行らすにはマツダコネクト2の成功はわりと大事なのかなと思いますね。

 

CarPlay搭載機を作ってもらいたい国産メーカー

ここからは超個人的な見解ですが、寂しいのは音楽の演奏が上手なメーカーがそもそも少ない中、そのメーカーが新製品でApple Carplayに対応した車載ユニットを出す可能性が今は限りなく低いということです。

その唯一の光がケンウッドのDPV-7000だったんです。大袈裟ですが何年もカーオーディオにハマってる人間からすると、生産完了となって市場から消えた事は非常に辛いです。

サウンドナビはもう古い。ケンウッドの最新メインユニットDPV-7000

こちらでそのレアさ、重要度を書いています。

マツダコネクト2にしても製作元はパナソニックだそうで、個人的にはやはり疑問が残ります。純正のシステムの殆どがパナソニックか富士通テンなのですが、音楽演奏の順位としては心もとないですね・・。

DVD再生が出来るナビ無しでCarPlayとAndoroid Autoに対応する単体2DINユニット、これを作って欲しいのは、クラリオンとケンウッド、次点で三菱とアルパインですが、後者2メーカーは高級路線から中々離れなさそうなので難しいでしょうね。一番可能性が高いのはケンウッドでしたが、今となっては・・・。

現状で一番可能性を秘めたメーカーとは

国産機は絶望の中、唯一の方法が実はあります。ですが博打でもあります。

そのメーカーとはソニーです。国産カーオーディオはとうに撤退済みなメーカーですが、米国を始め海外では普通に展開しています。

撤退理由は日本市場が馬鹿らしくなったからという説も。そうじゃなければ世界同時に売るはずですよね。

米国などはあの広大な国土、当然移動は車が必要なわけで、カーオーディオについても日本より遥かに需要が高く進んでいます。

爆音や超低音大好きで大味なアメリカ人がどうこうと認めたくない人も多いでしょうが、日本が2000年以降ガラパゴス化し、ビジュアル重視な取り付けとタイムアライメント含むDSPに勤しむ間、世界から取り残されてしまいました。今日本の入賞車を海外に持っていっても、太刀打ち出来ないでしょうね。

それはいいとして開発した本国でありますから当然CarplayやAudoroid Autoも普通に使える機器が多いですね。

ソニーももちろん対応してまして、ナビ無しの2DIN機がいくつも存在します。

CES2019にて新製品も発表され、8月にも本国で販売が開始されるそうです。最新のユニットでXAV-AX7000といいます。

基本は音楽ユニットでラジオと電話、USB接続による音楽再生や、CarplayとAndoroid Autoに対応してますので、そっちのアプリで音楽再生やナビが使えますし、Yahoo!カーナビも使えるはず。

ソニーは今までもCarplayやAudoroid Auto対応製品は出していますが、本製品はDVD再生もなく、機能を絞って音楽再生に力を入れた製品で、AUXもないのでBTかUSBメモリかスマホで音楽再生ですね。

いま国産ナビやユニットでは少なくなってしまった、フロント・リア・サブの左右合計6つのプリアウトがあるのも特長です。

既成品はAmazon.comの方にアカウントを作れば普通に購入出来ます。日本円で値段も配送費込で表示されますしね。まだ正式には販売してないのですが、たぶん5万円台だと思います。

 

僕は物好きが高じて、今ソニーの1DINデッキを輸入し使っています。MEX-XB100BTという製品で、とにかく大好きなユニットです。

SONY 1DINデッキ MEX-XB100BTを米アマゾンで買ってみた。

その経験があり、音楽も非常に良いですから、その新製品も気になっているわけです。

ちなみにソニーのデッキには凝ったDSP機能はなく、イコライザーもシートポジションもすべてオフで使っています。

正直1DINユニットでは音楽の再生くらいしか(ラジオもUSA仕様なので使えない)楽しめませんので

やはり画面付きで音楽も楽しい製品が欲しくはあります。

ただし、果たして日本に持ってきてCarplayはうまく日本のナビとして使えるのかが、やってみないとわかりません。

基本的にはミラーリングみたいなものですから、大丈夫だと思うんですけどね・・アマゾンにラインナップされたら人柱になってみようかな。

実は国産機にもありますが

ちなみにパイオニアからは出ていますよ、僕は買いませんが。これは好みの問題ということにしておきます。その便利さを知るには安いですしいいんじゃないでしょうか。

もしアップルが車載ユニットを出してくれたらこれ以上のものは無いと思いますがさすがに無いですかね。クルマ用アプリを出してくれただけでも嬉しいですが、iPadに最適化したCarplayを作ってくれれば大画面ナビになってくれますし、歓迎しますね。

とにかくクルマの未来はオンライン前提でいつでも最新の情報をやり取りできるユニットが必要になってくるはずです。2020年以降、5Gの回線品質はアナウンスを信じるなら文化レベルが変わる程の変化をもたらしてくれるはず。その時代に向け取り組みをしているメーカーがこの先のカーライフを牽引してくれるんじゃないでしょうか。