台湾のPC・周辺機器メーカー、エイサーから31.5インチの4Kモニター「ET322QKwmiipx」が11月10日に発売されるそうです。メディアも一斉報道してますんで、結構大きなニュースじゃないでしょうか。
今発売される4Kモニターには、注目ポイントとして今まで以上に映像のダイナミックレンジを広げて鮮やかな色味を体験できる「HDR10」という拡張機能があるかどうかが、きになるところですが、この製品にもHDR10が付いているそうです。HDRが付いているパソコン用モニターは、自分が知る限りではLGの31.5型の32UD99-Wとアイオーの55型LCD-M4K551XDB、EIZOの12月に発売になるプロ用の3つですが、そこへ割ってきた意欲的な製品と言えるかもしれません。(HDR10とは…価格コム解説)※11月10日追記…すみませんACERから43インチのIPSでHDR搭載機がすでに発売されていました。
スペックとしてはHDCP2.2対応のHDMI2.0の端子が2つあるので、TVチューナーやUHDブルーレイなんかも繋がります。PS4proを考えてる人にもいいですね。
あとはフリッカーフリーにブルーライト軽減もついています。
その他のスペックは、Displayport1.2×1、AMD-FreeSync対応、VESA100mm×100mm、P IN P(ピクチャーインピクチャー)、二画面同時表示と、PINPいいですね。TVチューナーとかつなげばミニ画面で見ながら作業できたりと。AMDカードでゲームしてる方にはFreeSyncもうれしい所ですし。
そしてなんたってお値段が今までの4K31.5インチでも普通に安い55,000円。普通の4Kと考えても安いのにHDRまで付いちゃってます。
なんでこんなに安いのかと思ったら、なるほどパネルのせいですか。逆に珍しいとは思うんですがVAパネルだそうです。
まぁでも視野角で言えばIPSパネルの方が有利だと思うんですけど液晶テレビだって40インチならVAパネルが普通に売ってますので使いづらいというわけでもないとは思います。
IPSパネルよりもVAパネルの方が黒の締まりがいいとされますし、HDRと相まって映像にいい効果をもたらせてくれれば、口コミでどんどん広まるかもしれませんね。
個人的にLGの32UD99-Wにかなり傾きかけてましたが、発売日も近いということもありかなりぐらついている所です。値段で言えばLGの半値ですしね。そこまでの差があるのかと思うとやはりお買い得な気がします。ただここにきてずっと入荷のなかったLG4Kが、これを書いてる今日アマゾンから12月入荷予定とお知らせがきて予約可能となっています。このタイミングを知ってか知らずか!という感じです。
もう一つのライバル?として東芝の4Kテレビをモニターとして使う、という手も考えてましたがすっかり忘れてました。テレビって基本グレア(光沢)パネルですよね。昼間など使う場合、日照の加減によっては反射して見辛いという可能性もあるわけで、やはりテレビはテレビだと割り切らないといけません。しかも以前43インチのモニターを使っていた経験上、かなり画面スペースを持て余すんです。書斎に置くにしてもでかくて家族の目も少し冷たかった笑
なので31.5あたりがパソコンモニターとしては限界じゃないかと思うし、50cm~1m位離れてフル画面で映像を見るにしても丁度いいと、個人的に思います。
今回、思わぬメーカーからしかも思いもよらぬVAパネルでの発売となりましたが、このパネル自体は今後いろんなメーカーに供給されるのかもしれません。逆にIPSの4K31.5パネルはLGがまだ独占で作って自社で使うぶん他メーカーに出回るのは時間がかかるのかも、しれませんね。今のところ予想ですが、これを皮切りに国産メーカーにもどんどん採用していって欲しいなと思います。それにしても安い。