2018年10月、NVIDIAと少し遅れてIntelより次世代のグラフィックカード、CPUとマザーボードチップセットが販売開始となりました。
CPUは第九世代(Coffeelake-Refresh)と第八世代の改良版という位置づけですが、今回からグレード表記も変わりました。
三種類出たんですが、最上位のCore i9-9900KとCore i7-9700K,Core i5-9500Kです。9900Kと9700Kは8コアになり、9900Kはブースト時最高5GHzまで上がります。
ちょっと前に記念CPUとして6コア最上位Core i7-8086Kを限定品なテイで出しましたが、それよりも上のCPUをさらっと発売してきました(笑)
マザーボードもZ370からZ390となり、まだ第八と互換性があるようですし、違いもわずかなもののようです。挿すインターフェースの違いとかでしょうか。
CPUのレビューなども読みましたがAMDが8コアを先に出したために、それに対抗する形でリリースした、とも言えそうですので売り上げとかではなく、プライドの問題なんですかね。
インテルのCPUはまだ10nmの高集積化には至れませんでしたので、完全な次世代とはなりませんでしたが、2019年は14nmの第九世代が牽引し、グラフィックも8Kも出始めていますがこれからは4Kゲームが注目されていくんでしょうね。まぁこれ以上解像度が上がっても比例してゲームが面白くなるとは限りませんが。もう実質2Dでの表現は限界近くまで上がってますので、今後は立体視であるVRの技術へも本格的に流れていくのでしょうね。
というわけで(どんなわけだ)このタイミングを待って次世代での組み合わせを検討していた方も多いでしょうから、もう各ショップも搭載デスクトップPCをリリースし始めているようですので、チェックしてみました。
お値段はまだまだコナレていませんが、2019年はこのあたりのゲーミングPCがメインストリームからハイエンドを飾るんでしょうね。
ドスパラ
ガレリア ZZ i9-9900K
秋葉原で最大手と言っていいパソコン専門店ドスパラさんのフラッグシップ機であるこの製品は、日本最先端のゲーミングPCであると言っていいと思います。
さらにカスタマイズでメモリを増やしたりストレージを増やすなどの高性能化はまだ図れますが、Core i9-Xの上位はゲーミングとは用途がまた違いますし、1コアでの最高ブースト値はCore i9-9900Kの方が断然上ですからね。
グラフィックカードも現時点で最高性能のRTX2080Tiを採用し、まぁまず不満の出る(電気代は別として)事はないであろう2019年を戦いきれるモデルでしょうね。
特に水冷オプションもないようですし、空冷で5GHzを出せるとはすごい時代になりました。カスタマイズとしてファンを増やすのは有効なので、サイドパネルにひとつ追加すれば、さらにCPUが冷えてくれるでしょう。
SSDとHDDもカスタマイズなしで十分備えていますし、ケースを開けて増設もかなり簡単に出来ますから容量不足になることはまずないですし、自作派でなければ今所有する喜びを得るには一番の製品だと思います。
でもCore i9-9900Kの単体価格も6万円台とてっきり10万クラスかと思ってたので、まぁ安くはないですが思った程でもという印象です。そのへんもやはりAMDの手前そこまで高く出来ないのがあるんでしょうか。
9900Kももちろん魅力ですが、コスパからいえばCore i7-8086Kも6コアとはいえ5Ghz出せるのでゲームには十分なパフォーマンスを出してくれると思いますね。もうそろそろ在庫もなくなってきたかもしれませんけど。
ゲーミングPCはこのスペックを頂点として、その下の8コア8スレッドのCore i7-9700Kがメインストリームとなり、RTX2080と合わせて20万円切る感じでいくと思います。
RTX2070はGTX1080Tiを少し下回る性能ですので、WQHDまでのモニターでしたら十分なパフォーマンスを出しますが4K時代には少し心もとない、というイメージですね。
とはいえ、フルHDで遊んでる人がまだほとんどですのでそういった方はもうモニターも一緒に買い換えないと、性能を発揮できずもったいないです。
これからはWQHD(2560×1440)か4K(3840×2160)ドットのモニターで遊ぶ時代になっていきます。
先日、LGから以前より韓国や海外では販売を始めていたようですがずっと注目していた4Kモニターが
やっと!国内でも販売開始されました。31.5インチ4K HDR10対応、ディスプレイ規格HDR600相当の性能を持ちますIPS液晶、LG 32UL950-Wです。
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パソコン用4Kディスプレイではおそらく最上位に位置するスペックの製品でしょう。プロのデザイナーや写真家用のもっと高い製品はありますがゲームには向いてないですからね。
LGが言うにはVAパネルに負けていた暗部の表現をNano-IPSという最新パネルを採用したことで大幅に改善したそうな。HDRに対応している時点で色域はかなり広がってるので当然ですかね。
DAS(Direct Action Sync)というPCからの命令をダイレクトに伝えるモードにすれば、操作のシビアなゲームにもラグを最小限に抑えてくれる機能もつき、AMDのグラフィックカードを持ってる人にはFreeSyncも付いてるので、描画が崩れる事無く楽しめます。
視野角はIPSが有利なので(VAは斜めから見ると白く見えてしまう)より完璧に近づいたとも言えますかね。
プロ用途にも使える工場でキャリブレート済みで、機器を使って本格的なキャリブレーションも可能です。ほぼ同じ様なスペックのEIZOさんの製品もありますが、この値段でこれが出来るのはプロも気になるでしょう。
Thuderboltでのデイジーチェーン接続も可能なので、Macでクリエイティブな作業をしてる方にもこの製品を2つつなげて編集なんてことも。
配線をシンプルに構築できるのも最新仕様ならではですね。
唯一ゲーム用途として気になるといえば、ハイリフレッシュレートの部分ですが、4Kで144Hzのものが仮に出たとしても相当作りが軽いゲームでないと100Hz以上出すのも辛い話で、個人的には60Hzを少し振り切るくらいでゲームも十分快適だと思っています。グラフィックカードの性能も上がりましたが電気代も上がるのも確か。高性能+省電力を伴わないと本当の進化とはいえないですし。
ハイリフレッシュレートってコンフィグで相当グラフィック品質を落としてまでリフレッシュレートを稼ぐFPSプレイヤーのごく一部が拘っている性能だと思います。
MMOPRGなんかは単に見た目のヌルヌル感を味わうためだけのものでしょうね。じきにどうでもよくなりますし、むしろ回線によるレスポンスの方が大事なので60Hzが良いとわかりますしね。
ということで、パネル品質、用途の広さ、HDRの色彩感などで今はこのディスプレイは最強じゃないかと思います。LGは家電TVでは国産よりお手頃な値段の外国製品というイメージですが、こと液晶ディスプレイ界ではハイエンドでは無双状態ですね。
イイヤマやアイオーもこのスペックを出すなら結局LGさんからパネルを調達しなければいけませんしね。
これが出る前までトップに君臨していたのが、Philipsの43インチ4Kの436M6VBPAB/11だったと思います。
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まぁサイズも違いますし、HDRに至ってはHDR1000認証と最大輝度もこちらのほうが上で、お値段もLGよりは安いと。
ゲーム用途にも問題なく、VAパネルではありますがVAらしく色彩の鮮やかさはHDR対応ゲームなどをすると一目瞭然だそうです。
問題はこの43インチがでかすぎるという人もかなりの数いるでしょうし、VAは斜めからの映りが若干弱いのがネックでしたね。
LGの新製品とフィリップスのこの2製品は2019年になっても、そうそうこれを超えるモニターって出ないと思います。
とはいえお値段はどちらもお高いのは確かですので、妥協するのならこの436M6VBPAB/11の一つ下になる328P6VUBREB/11でしょう。LGと真正面からぶつかるスペックですが、LGはこれの上位互換という感じですね。6万円台で5年保証はコスパも良いと思います。自分含む一般庶民はこちらですね(笑)
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前回のブログでもこのモニターを推しましたが、映像もゲーム用途にもこの328P6VUVREB(なんでこんなおぼえにくい名前なんですかね)が2019年も人気だと思います。アマゾンも価格コムも最近は在庫がなくなってるようで、かなり人気ですね。
もしこれを超えるモニターが出るとすれば、HDR1000に対応したものをフィリップスさん自体が出すしかないと思います。
それかVAパネルでこのお値段が実現してるので、IPS液晶信仰の強い日本で同価格帯で4K31.5インチが出たら、それはそっちに流れるでしょうけどまず無理だと思います。
いや、DELLあたりはやってくれるか?デルって販売の人に直接聴いた話では、売りたいのはPCであって、モニターはロゴが正面に入ってるので宣伝のために採算度外視で売る事が多いとか。DELLがこのタイプのIPSを出してくれれば結構お値打ちスタートかも。
有機ELは言わずもがな、液晶の技術もなんだかんだ言って韓国に負けているのは事実です。
日本はそれを供給してもらい国産の画作りをして販売してるに過ぎません。
国内PCディスプレイ大手のEIZOだってパネル供給は海外ですもんね。
今一生懸命有機ELの開発を日本も頑張っています。成功すれば30インチより下のディスプレイの用途を狙って生産すると言ってますので
2020年頃これが順調にいけば、ディスプレイ市場は生産しやすい日本の有機ELディスプレイに風穴を開けることを期待しています。