【クラリオンSRT1633】初心者に今一番おすすめなカースピーカー【動画あり】

 

カーオーディオ歴5年、もっと言えば20年前にもハマっていた僕が、今最も愛しおすすめな車用スピーカークラリオンSRT1633をご紹介します。

「クルマで音楽を楽しむ」ことの本質を考えた結果、このスピーカーを再評価したくなりました。

なんだよ大げさだな、とお思いでしょうが読み終えた頃にはあながち嘘でもないかなと思ってもらえたら嬉しいです。

 

数々の受賞経験ある凄腕インストーラーが認める、カオデの入り口に最適なSRT1633

では改めて。

Clarion クラリオンから発売されています16cmのコアキシャルスピーカーSRT1633です。今カオデを始めたい人も、なんでしたら中級者の方にも勧めたい逸品です。

カロッツェリア、ケンウッド、アルパインなどのメジャーメーカーを差し置いてなぜクラリオン?て思うじゃないですか。しかもこの見た目もな・・・。僕も最初はそう思いました。

もとはといえば5年前、6万円のスピーカーを検討していた頃にショップで試聴するも何かもの足らない、これでデッドニングつきで10万か~と見積もりを持ち帰り、その夜ネットで色々検索するうち、Yahoo!知恵袋である回答に釘付けになりました。

その回答者さんは少しエキセントリックな物言いで、反発する質問者も多い中、僕はこの人は本物だと直感し、彼の過去回答を読み漁りました。

実はこの方カーオーディオの現状に憂いて表舞台から退いた元凄腕インストーラーさん(今もひっそりと現役ですが)で、素性は明かさず利害抜きで本当に良い機器を教えてくれる方だったのです。そのひとつがSRT1633でした。

さらには自分で取り付ければ安上がりな上に音もいいとあったので、貧乏性なのが功を奏しうちの軽自動車に取り付けることに成功、そして出音にハマりました。

20年前に2~3年ハマってた時期があったからこそ、現代のカオデの違和感に気づけたのかもしれません。それを確信させてくれる出会いでした。

この方きっかけでまたカーオーディオにドハマりましたが、その後の出会いからも、それはやはり間違いじゃなかったなと今も感謝しています。

 

あまりにもハードルを上げすぎちゃったかな?いえいえ。

ではもう少し具体的に

クラリオンの車用スピーカーは現在5種類あります。(FDSフルデジタルサウンドシステムは除く)

内訳は17cmのコアキシャル・セパレート、16cmのコアキシャル・セパレート、10cmのコアキシャルです。後から付けるタイプのツィーターもあります。

その中でSRT1633は16cmのコアキシャルにあたり、クラリオンはマルチアキシャル3Wayスピーカーと表記しています。

写真で分かる通り、外周のウーファー部、中心のミッドレンジ部、ミッド横のツィーター部の小さくても3Wayになっているのが大きな特長です。

高級システムにはスピーカーを3つに分けた3Wayスピーカーがありますが、これを一つに高次元でまとめているという事です。

少々色的に派手で高級な感じではなく見えますけど、この蛍光パープルもちゃんと意味があってのことだと思います。

この3つに分かれてるうち、中間大きさのミッドがいわゆるボーカル域を担う音域なので、人の声の表現が得意な材質や設計にして、担当を分けるメリットがあります。

ホームで言うところのこういったスピーカーを想像してもらえばいいですね。

 

 

もう少し専門的な事を言うとこのミッドがあるおかげで、3Wayでありながら一箇所から出るため位相の狂いが出にくく、奥行きや立体感を感じやすくなります。それをこの価格で実現できてるのは企業努力の賜物なんです。

ツィーターも一見おもちゃのように見えますがこれでしっかり公称では50kHzまで出るとあります。

人間の可聴域が上は20kHzあたりまでといいますから、しっかりその上まで、皆さん大好きなハイレゾ域まで再生してくれますよ。特にクラリオンではハイレゾ対応と謳っていませんが、CDでも空気感が多少なりとも出ている気がします。

また2.5kHzあたりは一番人間の耳に大きく聴こえやすく不快になりやすいポイントですが、ここが上のグラフの通りナチュラルに落ちてるので、イコライザーに頼らずとも自然なのもポイントですね。

このミッド・ツィーターたちを土台のウーファーが支え上から下まで違和感なく繋がりのある音楽が出てくれます。

ひとつのスピーカーから30Hz~50kHzまで出せるスピーカーって意外とないですよ。大抵上限は20kHz~30kHzまでのものが多いですし。

これだけで純正スピーカーと交換する意味はあると思います。ただし後述する条件付きです。

 

ショップや雑誌では絶対教えてくれない本当のSRT1633

こんないいスピーカーなのにプロショップでは無いものとされてるのは、扱うと大抵はこれで十分いい音だ、となりお店は儲けにならないのです。

仮にコレを付けたとしても、その後勧めたい高額なユニットとも釣り合わない値段ですから、大抵は体の良い理由を並べられてほかを勧められるので、DIYで試して欲しいところはあります。
プロショップって基本定価売りプラス工賃で儲けますから、安い製品はそれだけ工賃の単価が下がりますので店的に美味しくないですからね。

原価がかかってるけど音はそうでもない、もしくは音も素材もそうでもないのに値段を釣り上げて高級感を出してるだけ、なんてのもゴロゴロある中、普通に安いものの中に逸品があったりするものです。
まさにSRT1633がそれなのです。

SRT1600

最近クラリオンの他にも3wayコアキシャルは出ているようですが、このSRT1633の前モデルSRT1600からこの形状でして、1600は純国産であったものの発売は10年前で、ノウハウをしっかり継承し中国工場へ委託し1633になった経緯があるみたいです。

お値段も9,000円から基本中身は同じで5,000円に値下げまでしていますから、クラリオンは馬鹿正直といいますか、いい音を出来るだけ安くという精神で溢れていると思います。今は外資に吸収されちゃったのが本当に残念です。

ですのでほか製品とは年季が違いますね。めっちゃロングランで売れ続けているスピーカーです。アマゾンでのレビュー数も多く評価も^^高いです。

ちょっと化け物級の評価ですよね。

そして5種ある中でもSRT1633を特におすすめする理由として

・大抵の車に取り付け可能なサイズ

・コアキシャルタイプなので設置が簡単(純正SPと取り替えるだけ)

・フロント・リアと取り回しがしやすい

・単純に音がいい(音域のバランスがいい)

・お値段が手頃

・ホンダ・スズキ車用のバッフルまで付いている

・5年毎日聴いてもへこたれない耐久度

クラリオンのサイトにはおおよそ出回っている車の適合性を表にしたものがあるのも親切です。クラリオンのPDF適合表

まさにDIY初心者にも優しく、かつ必要なものがはじめから揃ってるいたれりつくせりな製品なのです。

ここで拒否反応を示す方はセパレートに勝るものはないと思いこんでる人です。
それもある意味間違いじゃないですが、基本が疎かだといい音は引き出せないので音の組み立てがわかるコアキシャルをぜひ体で覚えて欲しいと思うのです。

ただそのSRT1633でさえ、その実力を引き出せてる人は案外少ないと思います。理由は間違った手のかけ方をしてる人が多いからです。

それを守って取り付けられたら、下手なショップで付けられた10万以上のセパレートスピーカーよりも、よほどまともな音がなり始めますよ。

 

安易なデッドニングはしないほうがいい

僕もそうでしたけど、スピーカーを付けるならデッドニングも!という事で簡易デッドニングキットとバッフルをついつい一緒に買いたくなりますよね~。

天下のアマゾンさんもセット買いがおすすめで出ています。これははっきり言って罠です(笑)やると高確率で音が死にます。

10cmのSRT1033も活用の仕方がありますがそれはまた別の機会に。

SRT1633取り扱い説明書

取り付け説明書を見てもらうとわかりますが、本来開発の時点でデッドニングも、また車種によってはバッフルさえ無くてもちゃんと鳴るように作られているものなので、下手な制振作業は音を殺しちゃう場合がありますね。

 

このスピーカーを勧めてくれた知恵袋では下手なデッドニングをするくらいならポン付けがいい、と。

純正SPにバッフルもデッドニングもないように、本当に取り替えるだけから始めて欲しいスピーカーなのです。

初めて取り付けた時の写真です。ご多分にもれずおすすめセットも買い、わけもわからず制振材を貼り、スポンジを外周に巻いています(笑)のちに剥がしています。純正の内張り裏のスピーカー部の筒は結構大事なので、干渉しなければそのままで!

取り付け方もここで紹介したいのですが、なにせ車種は星の数で内張りの剥がし方、スピーカーの位置も様々でしょうから、みんカラでご自身の車の外し方を検索すれば大抵は見つかるはずです。

プラスドライバー、内張り剥がし、内張り剥がしを使う際傷つけないように貼る養生テープがあればなおいいですね。

 

低音の増強

その次におすすめしたいのは、低音の増強です。

いわゆるサブウーファーですが、なにもHIPHOPやレゲエを聴けというわけではなく、あくまでフロントスピーカーへの力添えの役目のために導入します。

ズンズンくる振動というよりも、環境音、とくにベースやドラムが出す30~150Hzの超低域が加わることでその場の空気感をよりリアルにさせる効果の方が重要だったりします。

低音が濃く解像度が高いほど中高音にもリアルさを増していくんです。この理屈を知ってるか知らないかでカオデは大きく変わってきます。

ですがサブウーファーにだけ頼らず、フロントスピーカー単体でも低音をしっかり出せれば、より親和性も高くなり音楽を楽しめるでしょう。

 

いわゆるデッドニングで制振材を貼る作業は、音を聴きながら施工してくれるお店じゃないと、大抵低音を人工的な音に変えられ、基音倍音の関係性を崩す場合があります。いうなればキレイだけど魂の抜けた音といいますか。

なので下手にデッドニングする位なら何もしないか、内張りのビビリなどをピンポイントで抑える程度で十分だったりします。

入門用として一番メジャーかつおすすめはこのアンプ内蔵サブです。出来るならリアラゲッジに置いてください。シート下では発揮できません。

コアキシャルとサブの2.1chシステムがシンプルかつお手頃なシステムでこれで2~3年は楽しめます。

リアがあるのでしたら、フェーダー機能を7:3か8:2くらいの前後バランスで気持ちいいポイントをさぐるのもおすすめです。

ちなみにDSP、いわゆるイコライザーやタイムアライメントも設定してもいいですが、聴き比べて必要かどうかの判断はしてみてください。

 

SRT1633がカオデの常識を変えてくれました

SRT1633を自分で交換する、という作業を自分でやりきった時、本当に音楽好きならカーオーディオの可能性にわくわくするんじゃないか、と思います。

ただし、エージングがある程度必要ですから20~30時間慣らしてください。徐々に実力を発揮してくれるはずです。

 

このSRTをきっかけにハマって5年ですが、このSRT1633とSRT1033しかフロントでは使ってないですし、これに不満を持った事がないです。

いやもちろんこれよりも上のスピーカーも知ってますが、自分の用途やジャンルから考えても十分なパフォーマンスを出してくれてると思っています。

 

とにかく言いたいのは車で聴ける音楽は決してホームに劣るとかではなく、あくまで車でしか分かり得ない別物なんです。

その礎として、純正、コアキシャルのすべての音が一箇所から(左右で2箇所)出てくる音の出方を知らないと、絶対どこかで沼にハマるか、カーオーディオなんてこんなもの、と諦めるかのどっちかになっちゃうと思うんです。

SRT1633は入門機でもありますが、多少ではへこたれない限界までしゃぶりつくせる奥の深いスピーカーですので、しっかり可愛がってやってください。

ドライバーとこの工具があれば、純正SPからの交換はさほど難しくはないはずです。

ちなみにまだSRT1600と同等のスピーカーも売っています。もう在庫も少ないかもしれませんが、スズキの軽自動車の方にはうってつけです。国産品なので少しお高いですが、ビス穴が沢山あるので他のお車も可能だと思います。

 

最後に

いかがでしょう、SRT1633の魅力は伝わったでしょうか。

SRT1633はカーオーディオを始めてみたいという方に、本来のカーオーディオの楽しみをわかってもらうためのとてもいい教材です。

とはいってもおもちゃのような音ってわけじゃなく、長く使える耐久度と音質を持っています。

ここまで言ってどんな音なんだよ!と紹介しないのもあれなので、現在の僕の車の録音を載せておきます。

ちなみにデッドニングと言われる制振材は使っていません。DSPは古いデッキなのでついてません。タイムアライメントも当然なしです。ですが僕を中心に音楽は鳴ってくれています。

実際はデッキもアンプも大きく関わる事ですので最初からこんな音ではないとは思いますが、こんな安いコアキシャルでも結構楽しめるんだよという事が少しでも分かってもらえたら嬉しいです。

以上ですm(_ _)m

※いわゆる3D録音という方式で録っていますので、ぜひイヤホンやヘッドホンでご確認ください。ボーカルの位置関係や立体的に音に包まれてる感がわかると思います。